2011年10月13日木曜日

来年も、また。

Ca360694





夜明けの谷。
黒々とした木の影。
ムッとした森の香り。
冷たい流れ。

期待の一投目。
緩い流れに乗る毛針。
小さなアタリ。
黙々と進む。

湯を沸かし川辺の昼食。
川の音。
タバコの煙。

青い空と入道雲。
光る波。
覆い被さるブッシュ。
滝の水しぶき。
深い淵。

雷と夕立。
木の下の雨宿り。
雷鳴が遠くなるとヒグラシの声。
山と空の境界線。
夕暮れの谷。

また、来年。

2011年10月6日木曜日

訃報

Appleのジョブズが亡くなった。

広告業でパソコンが普及し出した当時に初めて使ったのがIIci。
細かい表現は版下に文字指定でしか伝えられなかったが、自分で(あるていど)処理できるようになり頭の中の形が理想的に表現できるようになった。
フォトショップ・イラレ・クォーク・・・。
クリエーターには欠かせないアプリも豊富で、数年でMacは必需品になる反面、美しい文字組が出来る写植屋さんなど廃業に追い込まれる職人さんも出てしまった。
分業制が崩れたことで個人負担が増え、時間的にはプラマイゼロ。
それでも便利さから戻れない。

「安い」(いろんな意味で)Windowsでも同じことが出来るようになったけど、Macから乗り換える気にはなれない。
それは設計思想というか操作感というかあいまいさというか、機械らしくない愛嬌があるように感じるから。
三角定規・カラス口・ロットリングに変わる、愛着を持って使える道具。
カリスマがいなくなってもユニークで創造力のある道具をよろしく。